2022年5月…とうとう楽天モバイルのボーナスタイムが終焉を迎えました。毎月の通信量を1GBに抑えれば0円、そして専用アプリを使えば通話が無料ということでサブ回線として利用していた方も多いのではないでしょうか。ハルトもその1人です。ただ、この0円がいつまでも継続できるわけではありません。そこで、次の一手をどうすべきか…色々考えた結果一つの結論が出たので書かせていただきます。
結論:他社20GBプラン1本+通話はLine Outで対応
ハルトはこれからはこの運用でいこうかなと考えています。現在メイン回線として利用している、他社の20GBプラン1本に通話はLine Outで対応しようと思います。そうすることでコストはこのようになります。
固定コスト
他社20GBプラン:2,193〜2,970円
※最安値はpvpo2.0の180日トッピング(12,980円)を1ヶ月(30.4日)換算した金額を想定
※最高値はahamo2,970円を想定
※もちろん格安SIMでこれ以下の価格のものもあるが、今回はここまでを想定
変動コスト
Line Outによる通話料3円/分(固定回線宛) 14分/分(携帯回線宛)
楽天モバイルをサブ回線として利用していた理由
1GBまで0円という料金体制
楽天モバイルは通信量によって料金が変わります。20GBまでなら2,178円、3,278円でデータ無制限は充分他社と戦えるレベルです。しかし、これ以上に素晴らしいのは1GB以下なら0円で回線が持てるという事実です…0円でも楽天モバイルに加入するメリットが得られるので、メインは別回線にしてサブに楽天モバイルを0円で契約してその恩恵を得るという使い方が主流だったというわけです。
専用アプリを使うと通話料無料
知り合いとの通話はLINEの無料通話がメインにはなっているものの、お店の予約や各種サービスの申し込みや解約など電話番号にかける必要性が0となったわけではありません。特にサービスの解約に関しては繋がるまでに5分、手続きにもう5分など10分以上の時間を必要とすることも珍しくありません。携帯電話の通話料の相場が20円/30秒だとすると、10分で400円かかることになります。
しかし、楽天モバイルに契約して専用アプリ経由で通話をすると、通話料がかかりません。少し品質に難がありますが、無料なら全然許せるレベルです。これ目当てに楽天モバイルを契約していた人は多いのではないでしょうか。
楽天市場SPUが+1倍
楽天モバイルに契約しているだけで、楽天市場SPUが+1倍となります。SPUとは楽天市場が運営するポイントに対するプログラムで、SPU+○倍とはざっくりいうと買い物した金額(税抜)の○%分多くポイントがもらえますよということです。例えば楽天モバイルに加入して税抜10,000円の買い物をすると、100ポイント多めにもらえますよという意味です。つまり楽天モバイルに1円も払っていないのに余計にポイントがもらえていたわけです。
サブ回線に甘んじている理由:繋がらない…
逆に料金も特典も素晴らしい楽天モバイルがメイン回線として選ばれないかというと…とにかく繋がらないんです…ハルトも楽天モバイル単体の時がありましが、とにかく建物に弱く自宅や職場で電波を拾えず苦労しました。当時は楽天が借りていたau回線を利用できたのですが、今はそのサービスを終了してしまった地域が多く、楽天モバイル単品ではストレスフルになってしまうことは間違いありません…
繋がれば…楽天モバイルメイン端末としてシンプルに運用できたのですが、本当に残念です。
以上のように楽天モバイルの通信量を1GB未満に抑えることで料金を発生させず、通話を無料で使い倒し、さらに楽天市場で多めにポイントを稼ぐ…そんな使い方をしていたわけです…それが答えだみたいな風潮もありましたしね…そんなサービスをずっと続けることができないのは当たり前で、今回使用が変更になってしまったというわけです。
Rakuten UN-LIMIT VIIの変更点
1GBまで0円の廃止
今回の変更は実にシンプルです。1GB未満0円が無くなりました、現場からは以上です!という話です。これは単純に1,078円の値上げです。正直しんどいというのがハルトの心情です…
楽天メールが使えるようになる
「docomo.ne.jp」みたいなキャリアメールを作りますってことだと思います。いらねえよ…っていうのが正直な感想ですね。ハルトがソフトバンクとお別れする際に一番苦労したのがこれですからね…何十というwebサービスにソフトバンクキャリアメールを登録していたため、全てGmailに変えるのに1ヶ月かかりましたよ。逆にこれを使わせることで流出を防ぐ狙いがあるのでは、と勘繰ってしまうくらい…必要ないサービスとしか言えませんね。
オプション「国内通話10分(標準)かけ放題」が15分に
元々月額1,100円支払うことで国内通話10分(標準)かけ放題というオプションがありましたが、それが15分に延長されます。確かにアプリの無料通話は品質に問題がないとは言えませんが、1,100円払ってまで標準通話を使いたいかと言われると、それはないかなと思います。ちなみに1,100円って20円/30秒の通話を27分30秒できる金額ですので、そもそも必要な人が少ないのではないかと思います。
ポイントが最大6倍!これって正しい表現なの?
楽天市場での買い物がポイント最大6倍と記載があります。
これ、楽天モバイルに加入すると6倍ポイントがもらえると思われても仕方ないように感じますが、いいんですかね?
6倍の内訳は
- 通常のお買い物で1倍←誰でももらえる(楽天モバイル関係ない)
- 楽天モバイルご利用で+1倍←従来からのもの
- 楽天カードご利用で+2倍←楽天カードがあれば誰でももらえる(楽天モバイル関係ない)
- Rakuten UN-LIMIT VI」および「Rakuten UN-LIMIT VII」のご契約者で、本キャンペーンにエントリーいただいたお客様を対象+1倍
- Rakuten UN-LIMIT VI」および「Rakuten UN-LIMIT VII」のご契約者で、本キャンペーンにエントリーいただいたお客様でダイヤモンド会員なら+1倍
という感じで楽天モバイルが関係しているのは3倍だけな気がするのですが…ちなみに上限は各1,000Pとなっています。
以上のように、ほぼ全面改悪と言ってもいい感じになってしまいました。本当に残念です。
変更までの猶予
なお、今日明日からプランが変わるということではありません。Rakuten UN-LIMIT VIIのサービス開始は2022年7月1日、なおRakuten UN-LIMIT VIに加入している場合も強制移行となります。
ただし、“2022年10月末までの最大4カ月間は月額データ利用量が1GB以下の場合、月額料金が実質無料となります。”と記載がある通り、まだ猶予はあります。詳細は下記の通りで、
2022年7月・8月においてはRakuten UN-LIMIT VIの料金(1GB未満であれば0円)が適用、9月・10月については料金はかかるものの、1GB未満であれば全額ポイント還元と言った感じになるようです。とりあえずもう半年は様子見でOKですね。
通話の代替案
ということで通話用に契約していた楽天モバイルの改悪により、手を打つ必要が出てきました。今の通信量20GB契約を維持しつつ、通話をどう安く抑えるかということです。
完全かけ放題なら楽天モバイル一択か…
完全かけ放題で候補に上がるのは以下の通りでしょうか。メイン回線一本にする場合とメイン回線と通話用サブ回線に分ける場合と考えてみました。
通話し放題 オプション代 | メイン回線として利用 | サブ回線といて利用 | |
楽天モバイル | 20GB:2,178円 (ただし通信品質に難あり) | 3GB1,078円 | |
IIJmio | 1,400円 | 20GB:3,400円 | 2GB2,250円 |
UQモバイル | 1,870円 | 15GB4,598円 | 3GB3,498円 |
OCNモバイル | 1,430円 | 10GB3,190円 | 500MB1,980円 |
mineo | 1,210円 | 20GB3,388円 | 1GB2,508円 |
LINEMO | 1,650円 | 20GB4,378円 | 3GB2,640円 |
ahamo | 1,100円 | 20GB4,070円 | なし |
povo | 1,650円 | 約25GB3,843円 | 通話使い放題のみ1,650円 |
各社通話オプション代が楽天モバイルの3GBの値段を超えているため、これならばメイン回線に通話オプションをつけるより、楽天モバイルをサブ回線に据える方がお得と言えます。もしくは楽天モバイルとほとんど値段が変わらないahamoに通話し放題オプションをつける選択肢の2択になってくるかと思います。
またサブ回線として他社を検討するにしても楽天モバイルには遠く及びません。
つまり、完全かけ放題を必要とするのであれば、楽天モバイルの値上げを受け入れる必要があるということになります。
時間制限ありかけ放題の相場は500円強 完全かけ放題との天秤
次に検討したのは○分通話し放題のプランです。
5分かけ放題 | 10分かけ放題 | |
IIJmio | 500円 | |
UQモバイル | 550円 | |
OCNモバイル | 935円 | |
mineo | 550円 | |
LINEMO | 1,100円 | |
ahamo | 0円 | |
povo | 550円 |
ahamoであれば5分以内通話し放題は標準装備なので、これだけで運用するのは充分ありだと思います。OCNやLINEMOの10分かけ放題は楽天モバイルの3GB未満の料金と大きく変わらないので、検討の余地なしですね。これらをメイン回線にして○分かけ放題がほしいならば、サブ回線としてpovoを契約するのがベストでしょう。そう考えると◯分かけ放題の相場は550円、倍の料金の楽天モバイルを契約して完全かけ放題にする方がいいのか、天秤にかけましょうと言ったところでしょうか。
かけ放題は捨ててLineOutで運用
最後の選択肢はかけ放題を一切契約せず、通話料金を完全従量料金とするというものです。通話料は各社20円/30秒です。10分で400円、20分で800円、30分で1,200円のため、普段電話を使わない人ならこれで十分だと思います。しかし、探してみるともっとお得に電話できる方法がありました。
LINE Outとは
LINE Outとは電話番号にかけることが可能な通話機能の一つです。スマートフォンのLINEアプリから利用することができます。LINE通話と違い、固定回線やLINEに登録していない携帯電話・スマートフォンと通話をすることが可能です。
LINE Out Free
LINE Outによる通話は広告を見ることによって2分間無料で通話することが可能です。これを『LINE Out free』といいます。1日5回使えるので、軽い用事であればこれだけの運用も可能でしょう。2分を超えた通話に関しては下記の利用料金がかかります。また、広告を見る時間がない場合はこのfree機能を使わずに、最初から有料通話とすることも可能なので、うまく使い分けるのが良いでしょう。
LINE Outの利用料金
※特別な記載がない限り、全て国内通話を想定しいます
コールクレジット方式
前もって通話料金を支払っておく形式です。最低120クレジットを120円からチャージすることが可能です。1クレジット1円ですね。なおコールクレジットはLINE Storeおよびアンドロイド版アプリから購入した場合は180日間有効です。
またiPhoneアプリでの購入も可能です。240クレジットを250円で微差ですが割高になる代わりに、コールクレジットの有効期限が無期限となっています。
・3クレジット/分(固定電話) ・14クレジット/分(携帯電話)
なんと固定電話だと13分の1の通話料で済むのです。
30日プラン
これは30日間定額の料金を払う代わりに、コールクレジット方式よりお得に電話できるプランです。
- ・固定電話・携帯電話どちらにも120分電話できるプラン→720円(6円/分)
- ・固定電話・携帯電話どちらにも60分電話できるプラン→390円(6.5円/分)
- ・固定電話のみに60分電話できるプラン→120円(2円/分)
固定通話はもちろんですが、特に携帯電話に通話することが中心だとこちらの方がお得ですね。ただ注意点は、残った通話時間を翌月に持ち越せないことです。
どちらを選択するかはその人の状況次第ですね。もちろんハルトはコールクレジットで都度チャージします。
LINE Outの使い方
LINE OutはLINEアプリの中の機能の一つなのでLINEを普段使いしていればすぐに導入可能です。
- LINEのホーム画面『追加』のアイコンをタップ
- 便利ツールに『LineOut Free』があるので『+』をタップして追加
- 『LineOut Free』をタップ
- 画面上部の緑枠『LINE Out free本日 残り○回』をクリック
- 通話画面になります
※この画面からfree(広告を見て無料通話をする)機能を使うかどうかの選択やコールクレジットの購入ができます。
これで固定回線宛であれば3円/分、携帯回線宛であっても14円/分で通話する手段を持つことができました。携帯電話宛であっても、楽天モバイルの最低維持費1,078円で77分通話可能、これならLINE Outを使用した方がお得な人が多いのではないでしょうか。
まとめ
ということで、今回は楽天モバイルのサービス内容変更に関して、次のことを書いてきました。
- 楽天モバイルの1GB未満0円が撤廃され最低利用料が1,078円になってしまった
- 2022年10月末までは猶予期間あり
- 撤廃された代わりのサービスは魅力的なものなし
- 無制限かけ放題が欲しいなら楽天モバイルの値上げを受け入れる
- 月77分以下の通話であれば、通話はLINE Outを利用するのが一番お得
ハルトはこの先もメイン回線は通信業者を転々としつつ、通話はLINE Outで安く抑える運用が一つの答えだと考えました。
しかし、楽天モバイルの実質的な値上げを受けて動いてくる通信会社もあるかと思います。引き続き情報収集をしてその時の最適解を探していければと思います。
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